「犯罪被害者週間」子どもの性被害防止を考える講演会 岡山

来月(12月)1日までの「犯罪被害者週間」にあわせて、子どもの性被害を防ぐための取り組みについて考える講演会が岡山市で開かれました。

岡山市北区で県や警察が開き、性犯罪者の再犯防止などに取り組むNPO法人の代表で、精神科医の福井裕輝さんがおよそ100人を前に話をしました。
福井さんは、治療していた女子児童の父親が性暴力をしていたという例をあげて、加害者を生まないことが活動の原点にあると述べました。
また、性被害を受けた子どもは、恥ずかしくて相談できない人が少なくないとして、周囲の大人が打ち明けやすい雰囲気をつくってコミュニケーションを取り、ふだんと違わないか様子を確認してほしいと話しました。
このほか、会場には、犯罪被害者やその家族が、「悲しみと苦しみをずっと背負って生きるんです」とか、「もっと社会全体が理解を示し、少しでも泣き寝入りや犯罪が減る世の中になってほしい」といった内容を記したパネルも展示されました。
講演を聴いた岡山市の30代の男性は「加害者側も、過去に被害や虐待を受けていたケースもあると知り、地域として子どもを守る仕組みの強化が大切だと感じた」と話していました。