岡山市の水道料金値上げ方針 市民団体署名提出し見直し求める

水道料金を平均で20%あまり値上げする方針を示している岡山市に21日、市民団体が署名を提出し見直しを求めました。

署名を提出したのは「岡山市の水道料金を考える会」のメンバーです。
岡山市は、老朽化した施設の改修費用などをまかなうため、水道料金を平均で20.6%値上げする方針を示していて、11月から始まる市議会に必要な条例の改正案を提出することにしています。
これに対して市民団体は、物価が高騰する中、市民の生活や事業者の活動に配慮してほしいとして、値上げの見直しを求めています。
市民団体が署名を提出するのは、21日が3度目で、あわせて1万4055筆になったということです。
署名を受け取った市水道局の栗原諭水道事業管理者は「物価高騰が続く中、市民の切実な声だと認識しているが、施設が老朽化し耐震化も必要になっており、ご理解をいただきたい」と話していました。
署名の提出後、市民団体の代表の向谷千鳥さんは「水道料金が値上げされると、それに伴ってさまざまなものが値上がりし、地域経済もますます冷え込む。市も議員もいったん立ち止まって、値上げを考え直してほしい」と話しています。