井原 商業施設の照明消し星空の見え方など確かめる実験

井原市で、夜間に商業施設の屋外の照明を消して星空の見え方などを確かめる実験が18日夜に行われました。

実験は、井原市中心部にある24時間営業の2つの商業施設で午後9時から行われ、このうち井原市笹賀町のスーパーでは、駐車場の街灯や看板の照明が次々に消されました。
この実験は、井原市美星町がアメリカの国際的なNPOから「星空保護区」に認定されて2年になるのにあわせて、市内全域で美しい星空を守ろうと市の呼びかけで行われました。
市の職員が屋外の明るさを測定すると、照明を消す前に比べて20分の1から30分の1程度まで光の影響が減ったことが分かりました。
暗くなった駐車場では星空を楽しむ催しが開かれ、親子連れなど市民およそ30人が季節の星座の解説を聞いたり、望遠鏡を使って観察したりしていました。
近くに住む70代の男性は「暗くなって初めて夜空がきれいだと感じた」と話していました。
井原市観光交流課の藤岡健二課長は「商業施設の協力を得ながら、今後も多くの人に星空を守る理念と星空を見る楽しさを広めたい」と話していました。