「日本伝統工芸展」岡山展始まる 国内最大規模の展覧会

公募による国内最大規模の展覧会「日本伝統工芸展」の岡山展が16日から始まりました。

会場の岡山県立美術館で開会式が行われ、守安收館長が「工芸作品のすばらしさを十分に満喫していただきたい」とあいさつしました。
会場には、県内の作家による15点をはじめ、陶芸や漆芸などあわせて271点が展示されています。
このうち人間国宝で備前市の伊勢崎淳さんの備前焼「四方削花生」は(しほうそぎはないけ)、口を開け上を向いた人が立っている様子が表現され、オレンジ色の模様が心臓などの臓器を表しています。
また金属を使った工芸品の制作に取り組む、岡山市の佐故龍平さんの「杢目金打出鎬花器」(もくめがね・うちだししのぎかき)は、8種類の金属を使用して出した黒と白のコントラストが印象的です。
佐故さんは「今回の作品は特に激しい動きをつけている。大きく削り分けて黒と白の色を出しているので、注目してもらえれば」と話していました。
「日本伝統工芸展」は12月3日まで開かれています。