県内全域に「食中毒注意報」感染性胃腸炎の患者増

岡山県は感染性胃腸炎の患者が増えていることから、県内全域に「食中毒注意報」を出して、手洗いや食品の加熱などを徹底するよう呼びかけています。

県によりますと、11月5日までの1週間に、県内54の医療機関から報告された感染性胃腸炎の患者数は、1医療機関あたり3.63人で、2週連続で前の週の1.1倍以上となり、県の基準を上回りました。
このため県は、ノロウイルスによる食中毒が発生しやすくなっているとして、県内全域に「食中毒注意報」を出しました。
県は、ホテルや旅館など食中毒の発生リスクが高い施設を対象に監視や指導を行っています。
また県民への啓発活動も強化していて、手洗いは念入りに2度行うことや、食器や調理器具の消毒を徹底すること、それに調理では食品を十分加熱することなどを呼びかけています。
県生活衛生課は「症状が出ていなくてもウイルスを持っている可能性はあるので、十分に注意しながら調理などにあたってほしい」と話しています。