のんびり旅を楽しむ「スローライフ列車」JR因美線で運行

車窓から風景を眺めながらのんびりと鉄道の旅を楽しむ「スローライフ列車」が、岡山県と鳥取県を結ぶJR因美線で運行されました。

「スローライフ列車」は、ローカル線沿線の魅力を多くの人に知ってもらおうと、JR西日本と地元の観光協会などが岡山県の津山駅と鳥取県の智頭駅の間で16年前から運行している臨時列車です。
津山駅に集まった鉄道ファンや親子連れなどおよそ120人は、特製のヘッドマークを付けたレトロな雰囲気の列車に乗り込み、出発しました。
それぞれの停車駅では、地元の人たちによるもてなしが行われ、古い木造の駅舎が映画「男はつらいよ」のロケ地にもなった津山市の美作滝尾駅では、「寅さん」にふんした男性などが乗客を出迎えました。
およそ30分の停車時間中、乗客は記念撮影をしたり、地元の人たちによる「男はつらいよ」のテーマ曲などのバンド演奏を楽しんだりしていました。
服装から持ち物まで「寅さん」になりきって参加した松江市の男性は「時間がゆっくりと流れるように感じたし、地元の人たちとのふれあいがとてもいいと思った」と話していました。