“松食い虫”被害の町有林で子どもたちが松の苗植える 矢掛町

「松食い虫」の被害で、アカマツ林が姿を消した矢掛町の町有林で、地元の子どもたちが再生を目指して松の苗を植えました。

矢掛町の高妻山中腹にある町有林で行われた植樹には、矢掛小学校の5年生の児童23人が参加しました。
この場所はかつて一面がアカマツ林でしたが、40年あまり前に県内各地で猛威を振るった「松食い虫」の被害で枯れ、雑木林になっていました。
このため大阪の化学メーカーが、7年前から社会貢献活動の一環で、町と協定を結んで松の植樹活動を続けています。
子どもたちはシャベルを持って山の斜面に下り、化学メーカーの社員らに苗の植え方を教わったあと、高さおよそ50センチのアカマツの苗50本を1本ずつ丁寧に植えていきました。
児童は「大きく育って緑でいっぱいの森になってほしい」と話していました。
植樹活動を行っている荒川化学工業の中島綾香さんは「子どもたちには植えた松に愛着を持ってもらい、自然環境を保つことの大切さを感じてほしい」と話していました。