新型コロナ感染者減もインフルエンザは流行拡大

新型コロナウイルスが5類に移行して、8日で半年です。
新型コロナの感染者は減っていますが、インフルエンザは流行が拡大していて、医療機関は対応に追われています。

岡山市南区にある小児科のクリニックでは、10月1日からインフルエンザのワクチン接種を行っています。
10月下旬も保護者に連れられた子どもたちが次々と訪れ、接種を受けていました。
10歳と7歳の男の子の母親は「近隣の小学校ではやっているので打ちに来た。もしかかっても軽くすむと思うので、打てて良かった」と話していました。
一方ワクチン接種をするかたわらで、発熱患者が来院する場面も見られました。
このクリニックでは例年より5か月ほど早く、インフルエンザの患者が増えているといいます。
県によりますと、10月29日までの1週間に報告があった1医療機関あたりのインフルエンザの患者数は12.3人で、6週連続で前の週より増加していて「注意報」も発令されています。
「ももたろうクリニック」の森茂院長は「50年医者をしているが、これだけ早い時期からインフルエンザが流行するのは初めてだ。この時期に予防接種をしながら、インフルエンザの患者を診るのは珍しい。新型コロナとインフルエンザともに、ワクチンの接種を検討して感染の予防に努めてほしい」と話していました。