岡山空港で自衛隊機訓練 市民団体が県に“中止要請”申し入れ

11月10日から岡山空港で、自衛隊の戦闘機が離着陸する訓練などを行うことに対し、市民団体などが「地域住民の安全を脅かす」などとして、県に対し国に中止を要請するよう申し入れました。

申し入れを行ったのは、市民団体や労働組合、あわせて22の団体です。
防衛省は自衛隊の基地が攻撃を受けて使えなくなったことを想定して、11月10日から20日にかけて、岡山空港など4つの空港で戦闘機が離着陸する訓練などを行うことにしています。
岡山空港での訓練には、一日最大80人の自衛隊員が参加する予定で、防衛を想定した訓練で戦闘機が離着陸を行うのは初めてだということです。
こうした訓練に対して市民団体などは「空港周辺の住民などの平和を脅かすもので、県民の安全を第一に考えるべき岡山県は、自衛隊の演習に協力すべきではない」などとして、県に対して、訓練の中止を国に要請するよう求めています。
これに対して県危機管理課の千田元久課長は「災害時に自衛隊が岡山空港を使用することなどもあり、許可する判断になった」と回答しました。
千田課長は申し入れのあと報道陣の取材に対し「期日が迫る中、現実的に国へ中止を申し出るのは難しい。いろいろな意見をもらったので、今後、適切に対応していきたい」と話していました。