技能実習生けが報告書すみやかに提出せず 玉野の会社書類送検

溶接作業にあたっていた外国人技能実習生がけがをしたにもかかわらず、労働基準監督署に報告書をすみやかに提出しなかったとして、玉野市の会社が、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、玉野市玉原に本社がある、造船や鉄鋼などの加工を行う会社「鈴躍」です。
岡山労働基準監督署によりますと、この会社が取り引きしている大阪市内の工場で、去年10月、溶接作業にあたっていた外国人技能実習生が、倒れた鋼板で右足を骨折し、医師の診察で4日以上の休業が必要な労災と認定されました。
しかし会社は「労働者死傷病報告」と呼ばれる報告書を、労働基準監督署にすみやかに提出しなかったとして労働安全衛生法違反の疑いが持たれています。
労働基準監督署は、労災隠しをしていたとみて捜査していて、この会社の38歳の社長も26日に逮捕し、27日検察庁に身柄を送りました。
労働基準監督署は、今後の捜査に支障があるとして、社長の認否を明らかにしていません。