法廷音声をSNS中継した大学生 偽計業務妨害の罪で略式起訴

岡山地方裁判所での刑事裁判で法廷内のやりとりの音声をSNS上で中継したとして、大学生が偽計業務妨害の罪で略式起訴されました。

略式起訴されたのは、横浜市の20歳の男子大学生です。
大学生はことし7月5日、岡山地方裁判所で行われた詐欺などの罪に問われた被告の裁判で、傍聴席にスマートフォンを持ち込んで、1時間あまりにわたって、法廷内のやりとりの音声をSNS上でライブ配信し、裁判所の業務を妨害したとして偽計業務妨害の罪で26日、略式起訴されました。
検察は認否を明らかにしていません。
大学生は法廷にいた被告と知り合いで、警察に対して「迷惑がかかると思ったが、裁判所に来られない人も内容を知ることができておもしろいと思った」と話していて、10月書類送検されていました。
この刑事裁判をめぐっては、ことし8月の判決の際、裁判所は再発防止のため傍聴する人の手荷物を法廷前で検査し、スマートフォンなどの電源をあらかじめ切って封筒に入れさせるなど異例の対応をとりました。