認知症高齢者が行方不明を想定 警察消防など合同訓練 備前市

認知症の高齢者が行方不明になった場合を想定した警察や消防などの合同訓練が、25日に備前市で行われました。

訓練は、備前市の東備消防組合消防本部で行われ、およそ50人が参加しました。
最初に、行方不明になった高齢者の家族から相談を受けたという想定で、警察が年齢や服装、認知症があること、そして本人が身につけていた帽子が、自宅の裏山のふもとで見つかったことなどを聞き取りました。
それをもとに、裏山のふもとに現場指揮所を設け、警察と消防の分担範囲を定めた上で、警察犬2頭も出て山のなかの捜索に入りました。
このほか備前市で取り組んでいる「あんしんおまもりシール」について、高齢者の服や持ち物にあらかじめ貼っておけば、見つけた人がスマホでQRコードを読み込むことで、メッセージで家族とやりとりできる機能などを、市の担当者がボランティアに説明していました。
警察によりますと、去年県内での認知症高齢者の行方不明は、282件にのぼるということです。
備前警察署生活安全課の高野祐司課長は「認知症の行方不明は特に早期発見が重要で、各機関との連携を図り住民の安全・安心を守っていきたい」と話していました。