国際電話の番号通知する特殊詐欺 県内で900万円余の被害

国際電話の番号を相手に通知する手口の特殊詐欺で、9月までに900万円余りの被害が県内で確認されています。
警察は知らない番号に注意するよう呼びかけています。

警察によりますと、国番号が付いた電話をきっかけに特殊詐欺の被害にあうケースが全国で急増していて、県内でもことしに入り9月までに7件で、あわせておよそ910万円の被害が確認されました。
国番号別では、アメリカとカナダを示す「+1」で始まる電話が4件、イギリスの「+44」が2件、中国の「+86」が1件でした。
このうち、ことし4月には岡山市の住宅の固定電話に「+44」から始まる着信があり、70代の女性が出たところ息子を名乗る男が「のどのポリープ治療で声がかれている。金を準備できないか」と話し、その後、家を訪ねてきた男に現金250万円をだまし取られました。
県警察本部は「防犯機能付き電話や、国際電話の着信を休止できる無償のサービスを使い『+』から始まる見知らぬ番号に注意してほしい。もしかかってきたら警察に相談を」と呼びかけています。