岡山刑務所の刑務官 入札で金額を教え加重収賄などの罪で起訴

受刑者の作業用の機器の入札をめぐり、業者に予定価格に近い金額を教えた見返りに飲食店でおよそ2万7000円相当の接待を受けた罪で、岡山刑務所の刑務官が起訴されました。

加重収賄などの罪で起訴されたのは、岡山刑務所の刑務官で、刑務作業用の機械の調達を担当していた倉田容行被告(60)です。
刑務官は、岡山刑務所が去年7月に実施した、受刑者が刑務作業で使う機器の一般競争入札をめぐり、非公表の予定価格に近い金額を業者側に教え、落札させた見返りとして、飲食店でおよそ2万7000円相当の接待を受けたとして、加重収賄などの罪に問われています。
また、東京・足立区に本社がある「協和機工」の広島営業所長、若原久稔被告(69)も贈賄などの罪で起訴しました。
起訴状によりますと刑務官は入札のおよそ1か月前、ショートメールで営業所長に金額を教え、入札のおよそ1か月後、広島市内の飲食店で接待を受けていたとされています。
捜査関係者によりますと、刑務官はおよそ5年前から岡山刑務所で勤務していて、業務を通じて2人は知り合ったということです。
警察は引き続き調べていますが、警察や検察は2人の認否について明らかにしていません。