西日本豪雨で被害 倉敷市真備町の復興状況を報告

西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市真備町で、住民などでつくる委員会に復興の状況が報告され、出席者からは「ハードの整備は計画通りだが、要支援者の個別避難計画の策定などが遅れていると感じる」といった意見が出されました。

倉敷市真備町で開かれた会議には、住民自治組織や福祉団体などでつくる委員会のメンバーなどおよそ30人が出席しました。
このなかで、市の担当者は、国が進める小田川と高梁川の合流点を下流に移す改修工事について、小田川の流れを変えるための新たな水路が完成し、今月(10月)29日から徐々に水を通すことになったと報告しました。
また、町内を流れる河川のうち県が管理する3つについて、堤防の強化工事が来年(令和6年)3月までに完了する予定だと説明しました。
倉敷市は、真備町の復興計画を来年3月末までの5年間と定めています。
出席者からは「ハード面の整備はほぼ計画通りに進んでいると思うが、要支援者の個別避難計画の策定などが遅れていると感じる」といった意見が出ていました。
会議の後、伊東香織市長は「今年度が復興計画の最終年度と捉えている。ハード、ソフト両面の復旧、復興を着実に進めていきたい」と話していました。