倉敷市議会 恐喝未遂の罪で逮捕・起訴された市議に辞職勧告

倉敷市議会は、恐喝未遂の罪で逮捕・起訴された議員が議会の品位を傷つけたなどとして29日、辞職勧告決議案を賛成多数で可決しました。

倉敷市議会の塩津学議員は、4年前、市内で開かれた音楽イベントの主催者を脅し、暴力団への対策費などの名目で現金300万円を要求したとして8月に逮捕され、その後恐喝未遂の罪で起訴されました。
倉敷市議会の定例会は29日が最終日で、議員が逮捕・起訴されたことで、市議会の品位が大きく傷つけられ市民の信頼が失墜したとして、すべての会派が共同で辞職勧告決議案を提出し、採決の結果、賛成多数で可決しました。
また逮捕などで議員活動ができない場合、その期間の報酬を一時的に差し止め、裁判で有罪が確定した場合はそれを支給しないなどとする条例の改正案や、月12万円が支給される「政務活動費」についても支給しないとする条例の改正案が、いずれも賛成多数で可決・成立しました。
定例会の終了後、中島光浩議長は「議会としての方向性を示すためにも、いち早く辞職勧告を発議した。議員としての資質に欠ける部分があるので、本人もしっかり反省してほしい」と話していました。