西日本豪雨の被災地 倉敷市真備町で復興計画の意見聞く懇談会

5年前の西日本豪雨で大きな被害を受けた倉敷市真備町で、復興計画について、住民から意見を聞く懇談会が開かれました。

倉敷市真備町の会場には、住民およそ50人が集まりました。
最初に、倉敷市の伊東香織市長や国交省や県の担当者が説明を行い、小田川と高梁川との合流地点を下流に付け替える事業で、新しく作られた流路に、10月29日から徐々に水を通すことや市が「復興のシンボル」と位置づけている「まびふれあい公園」の整備状況などを伝えました。
これに対して、住民からは「ことし7月に連日雨が降った時も、拡張工事がされた小田川の堤防から水が染み出ていた」として対応を求める声や「堤防工事に伴い、ゴミステーションが遠くなった。車で行く住民もおり、資金援助を考えてほしい」といった要望が出ていました。
参加した53歳の男性は「復旧・復興にまつわる細かい問題があるので、継続的にフォローしてほしい」と話していました。
倉敷市の伊東市長は「各種復興工事の最終年度ということもあり、今後の災害対策への関心が非常に高いと感じた。防災への備えを市でしっかりと行っていきたい」と話していました。
倉敷市は、今回出た住民の意見を来年度以降の事業に反映させる方針です。