高校生の採用試験16日から全国一斉に始まる 県内も本格化

来年春に就職を希望する高校生の採用試験が、9月16日から全国一斉に始まりました。
県内でも試験が本格化しています。

来年3月に卒業する高校生のうち、就職を希望している生徒の採用試験は、9月16日から全国で始まり、厚生労働省によりますと、ことし7月末時点で求人倍率は全国平均で3.52倍と「売手市場」となっています。
県内も2.27倍と、統計が残る平成3年度以降2番目に高く、なかでも物流業界で人手不足の深刻化が懸念される「2024年問題」に対応するため、運輸業の求人数が去年の同じ時期よりおよそ20%増えています。
20日、岡山市北区に本社がある交通運輸業の会社で、高校3年生を対象に試験が行われました。
この会社はバスの運転手として毎年、2人から3人の高校生向けの求人を出してきましたが、ことしは5人に増やしたということです。
両備ホールディングス人財本部シニアリーダーの三宅瑛治さんは「応募する人が減っていて採用状況は厳しくなっています。エリアを限定せず県内外から求人をお願いし、運輸業についての説明する機会を設けるなど工夫していきたい」と話していました。