津山市在住の彫刻家の武藤順九さんの作品 ペルーに
津山市在住の彫刻家、武藤順九さんが世界平和を願って制作した作品が外交関係樹立150周年を迎えたペルーに贈られることになり、贈呈式が行われました。
津山文化センターで行われた贈呈式には、長年、イタリアを拠点に活動し、4年前から津山市に住んでいる彫刻家の武藤順九さんやロベルト・セミナリオ駐日ペルー大使らが出席し、作品の除幕を行いました。
外交関係樹立150周年を記念してペルーに贈られるのは、武藤さんが11年前に制作した大理石の彫刻、「風の舞」です。
高さ1メートル余り、幅およそ1メートル40センチの鳥の翼を連想させる作品で、生命力や世界平和への思いが表現されています。
式では、セミナリオ大使が「この作品は、ペルーまで1万5000キロを旅し、両国民の平和と団結の新たなシンボルとなるでしょう」とお礼のことばを述べました。
「風の舞」は、津山文化センターで、今後1週間、市民に向けて一般公開されたあと、船でペルーに運ばれ、今年度中に国立公園に設置される予定だということです。
武藤さんは「150周年という節目に、この作品が民族や文化の違いを越えてペルーの人たちに感動を伝えてくれたらうれしい」と話していました。