津山の孫車中置き去り 県が市町村に安全確認徹底求める通知

津山市で、保育所に登園する予定だった2歳の孫が、祖母の車の中に置き去りにされ死亡した事件を受け、県は12日、市町村に対し保育所などでの園児の安全確認の徹底を求める通知を出しました。

津山市で9月9日、車の中におよそ9時間半にわたって置き去りにされた2歳の孫が熱中症で死亡した事件では、警察に過失致死の疑いで逮捕された53歳の祖母は「考えごとをしていて孫を保育施設に送ることを忘れてしまい、気づかなかった」などと供述しているということです。
また孫が通う保育所への取材で、登園しないにもかかわらず、ルールどおり保護者への出欠確認の連絡ができていなかったことも明らかになっています。
今回の事件を受けて岡山県は、政令指定都市の岡山市と中核市の倉敷市を除く、保育所や幼稚園などを所轄する県内25の市町村に対して12日、園児が登園や降園するときの、安全確認の徹底を求める緊急の通知を出しました。
通知では、園児が登園しない場合、速やかに保護者へ出欠確認を行ない、その情報を職員間で共有するなど、自治体から保育施設に対して再度周知し、徹底するよう求めています。
また県は、去年11月に大阪・岸和田市で同じような事件が発生した際の、国の通知もあわせて送ったということです。