高梁市 西日本豪雨の災害復旧工事代金3000万円が未払い

高梁市は、西日本豪雨の災害復旧として行った工事で、必要な手続きを行わなかった結果、およそ3000万円の代金が未払いになっていることを明らかにしました。

これは高梁市が8日に記者会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、西日本豪雨の災害復旧工事として、令和2年度と昨年度に実施した2件の工事について、請け負った業者に支払うべき代金2975万5000円が未払いになっていました。
ことし5月、担当の土木部の職員が上司らに申し出たことから、市が業者に確認したところ未払いが分かりました。
市によりますと、現場で追加工事が必要になった際、この職員が業者に口頭で指示したものの、契約書を交わすなどの必要な手続きを行わないまま放置していたということです。
市の調べに対して職員は「多くの災害復旧工事を抱えて忙しく、手続きを放置してしまった」と話しているということです。
記者会見で丹正鎮夫副市長は「組織としてもチェックできず、市民の信頼を損ねた。法令順守を改めて徹底していく」と述べました。
高梁市は関係する職員などの処分を検討するとしています。