芸備線「再構築協議会」JR設置要請も新見市長“利用促進を”

赤字が続く芸備線のうち、一部区間についてJR西日本が「再構築協議会」の設置を国に要請する考えを示していることについて、沿線の新見市の戎斉市長は、国の動向を見守るとともに引き続き利用促進に取り組む考えを示しました。

JR西日本が国に「再構築協議会」の設置を要請する考えを示しているのは、岡山県と広島県を結ぶ芸備線のうち、新見市の備中神代と広島県庄原市の備後庄原の区間です。
8月2日の岡山・広島両県や沿線の自治体、それにJR西日本が参加して開かれた会合の中で、JR側が明らかにしました。
この協議会は、赤字が続く地方鉄道のあり方の議論に、国が積極的に関わるため設ける新たな協議の場で、改正された法律がことし10月に施行されます。
それを前に新見市の戎市長は、25日の記者会見で、国からの具体的な動きがまだないと説明し、打診などがあった場合は、県やほかの沿線自治体と相談して、参加のぜひを検討する考えを示しました。
戎市長は「赤字を少しでも改善するため知恵を出しているところで、今後も利用促進策を粘り強く検討していきたい」と述べて、利用の促進に引き続き取り組む考えを示しました。