岡山市 新しい水道料金体系案明らかに “一般家庭に配慮”

来年度から水道料金を平均で20%余り値上げする方針を打ち出している岡山市は23日、新しい料金体系の案を明らかにしました。
市は一般家庭に配慮したとしています。

岡山市の水道事業審議会での市の説明によりますと、水の需要の増減に影響されず安定的に収入を確保するため、これまでより基本料金による収入の割合を増やす方針です。
「基本料金」は、いずれも一般家庭に多い13ミリの給水管で、現在の670円から200円値上げして870円、20ミリで、現在の1020円から310円値上げして1330円と、それぞれおよそ30%の値上げになります。
一方、使った量に支払う「従量料金」は、一般家庭に配慮し1か月の使用量が20立方メートル以下なら、値上げ率は最大で12.5%と低く抑えたとしています。
料金は2か月で、3人から4人の家庭に相当する40立方メートルの場合、給水管の口径が13ミリなら5126円から880円増えて6006円に、率にして17.2%の値上げになる見通しです。
審議会は、この新たな料金体系を了承し、市は今後、必要な条例の改正案を議会に提出して、来年4月1日から料金を改定する方針です。
岡山市水道局の栗原諭水道事業管理者は、取材に対して「物価高騰で生民生活が苦しい中、負担をお願いしなければならないのは非常に心苦しいが、施設の耐震化も必要であり、ご理解をいただきたい」と話しています。