三洋汽船 笠岡と白石島のフェリー運航12月31日から休止

笠岡市に本社を置く三洋汽船は、笠岡市と白石島を結ぶフェリーの運航を、ことしの12月31日から休止すると発表しました。
人口の減少や、燃料の高騰などで航路の維持が難しくなったとしています。

三洋汽船は21日、笠岡市の伏越港と白石島を結ぶフェリーについて、ことしの12月31日から運航を休止すると発表しました。
この航路は昭和29年に開設され、現在は一日4往復運航されていますが、会社によりますと、この地域の人口減少で利用者が減っていることや、船の老朽化に伴って修繕費が増加していること、それに燃料費の高騰などによって経営状況が悪化したということです。
会社では、存続のために笠岡市や県などと協議を続けてきましたが、具体策が得られる見込みはなく、航路を維持することが難しくなったということです。
笠岡市と白石島を結ぶフェリーは、瀬戸内中央観光汽船の運航のみとなります。
三洋汽船では、笠岡市と白石島を結ぶ旅客船については運航を続けることにしています。

三洋汽船の森田美千代社長はNHKの取材に対し「フェリーは島民にとって必要なものなので、赤字をカバーして運営してきたが、このままでは他の航路の運航も難しくなるので、このような決断にいたった。ご理解いただけたらと思う」と話していました。