倉敷市のバッグ製造・販売会社 4万件余の顧客情報流出か

倉敷市に本社を置くバッグや小物の製造・販売店「倉敷帆布」は、自社のECサイトに不正アクセスがあり、顧客のクレジットカード情報を含む、およそ4万件の個人情報が流出した可能性があると発表しました。

これは、17日、倉敷帆布が会社のホームページを通じて明らかにしたものです。
それによりますと、ことし5月、クレジットカード会社から連絡があり、顧客のカード情報が流出しているおそれがあると指摘を受けたということです。
倉敷帆布が第三者機関に依頼して調査を行ったところ、おととし3月から、ことし4月にかけて、会社が運営するECサイト、「倉敷帆布オンラインストア」で買い物をした人のうち、8655人分のクレジットカード情報が流出し、そのうち一部が不正利用された可能性があることが分かりました。
また、サイトに登録された4万869人分の氏名や住所などの個人情報が流出した可能性があることも分かりました。
何者かがECサイトに不正にアクセスし、プログラムに改ざんを加えたことが流出の原因とみられるということです。
倉敷帆布は、7月、警察に被害を報告したということで、「皆さまに多大なるご迷惑およびご心配をおかけする事態となりましたこと、心より深くおわび申しあげます」と顧客に謝罪するとともに、クレジットカードの再発行にかかる費用を負担するなどの対応を取っています。