両備グループ 小規模な水力発電事業に進出

岡山市に本社がある両備グループが、小規模な水力発電の事業に乗り出すことになりました。
ダムなどの大がかりな設備を必要としない水力発電所を県内につくり、エネルギーの地産地消や地域の活性化につなげることを目指しています。

両備グループと、近畿を中心に事業を展開する「近畿小水力発電」は、ダムなどの大がかりな設備を必要としない小規模な水力発電の分野で協業することで合意し、調印を行いました。
両社は、3・4年後をめどに岡山県内に新たな発電所をつくることを目標に、調査を進めていくことにしています。
近畿小水力発電は発電事業についてのノウハウを提供する一方、両備は県内自治体との協力体制の構築や、発電所の建設や保守管理などを担うとしています。
両備はこれまで、太陽光や地熱の発電事業を手がけていますが、小規模な水力発電にも乗り出すことで、エネルギーの地産地消を拡大し、地域の活性化や脱炭素につなげたいねらいがあります。
両備ホールディングスの松田敏之社長は「小水力発電の事業を始めることで、岡山の自然資本の価値と地域魅力の向上に貢献したい」と話していました。