地震被害の石川「珠洲焼」を支援 備前焼作家らが支援金募る

ことし5月の地震で窯が壊れるなど大きな被害を受けた石川県珠洲市の伝統工芸品「珠洲焼」を応援しようと、交流を続けてきた備前焼作家らがインターネットで支援金を募っています。

石川県珠洲市はことし5月、震度6強の揺れを観測し、地元の伝統工芸品「珠洲焼」も窯が壊れたり、制作中の作品が割れたりするなど大きな被害を受けました。
このことを知った備前市内の備前焼作家や窯元、それにデザイナーら6人は、7月11日からクラウドファンディングを活用して、インターネットで支援金を募っています。
珠洲焼は、黒く落ち着いた色合いが特徴で、備前焼作家らは同じ釉薬を使わない焼き物の産地として、8年ほど前から交流を続けてきました。
今回の支援では、珠洲焼の窯の修理などに役立ててもらおうと、現地の作家組合に集まった資金を送る予定で、当初の目標額の100万円はすでに達成したため、現在は300万円を目標にしています。
3000円から50万円までの8種類の価格単位で応募でき、返礼品には珠洲焼もあり、期間は8月21日までとなっています。
プロジェクトに参加した備前焼作家のひとり森大雅さんは「珠洲焼は去年の地震でも被害を受けたばかりなので、とても心を痛めています。応援の気持ちを少しでも届けていきたい」と話していました。