現場と警察署が無線で情報共有「通信指令」技術競う大会

事件が起きた時、現場と署の警察官が無線で情報を共有し、いち早い容疑者の検挙につなげる「通信指令」の技術を競う大会が12日開かれました。

県警察本部で開かれた大会には、6月の予選を勝ち上がった4つの警察署の警察官が、それぞれ3人1組で出場しました。
競技は、リサイクルショップに凶器を持った強盗が現れたという想定で行われ、通報を受けた警察官が、場所や状況を聞きとり、もう1人の警察官がすぐに本部や現場・パトカーに無線で指示を出していました。
審査員は、20分という限られた時間で、犯人が逃げた方向や手段、現場に残された証拠など、検挙につながる情報を確実に共有しているかどうかなどをチェックしていました。
参加した岡山中央警察署の守安大介巡査部長は「無線がかなり入って、慌ててしまう場面があったが、どんな時でも落ち着いて指令できるように努めたい」と話していました。
県警察本部通信指令課の岡林恭一次長は「あらゆる想定に柔軟に対応する技術の向上につながったと実感している。県民の安全を守るため、組織的な対応でスピード検挙につなげたい」と話していました。