特定外来生物「コカミアリ」国内で初確認 倉敷市水島港

生態系に影響を及ぼすおそれがある「特定外来生物」に指定されている、中南米原産の小型のアリ「コカミアリ」が、倉敷市の水島港で見つかりました。
環境省や県などによりますと「コカミアリ」が国内で確認されたのは今回が初めてです。

「コカミアリ」は中南米原産の体長2ミリ程度の小型のアリで、毒針に刺されるとアレルギー反応を引き起こすおそれがあるほか、生態系にも影響を及ぼすとして「特定外来生物」に指定されています。
県などのよりますと7月3日、倉敷市の水島港国際コンテナターミナルで、専門業者がコカミアリとみられるアリを発見し県に通報しました。
県職員が、現地で同じ種類のアリをおよそ30匹見つけ、その場で駆除したと言うことです。
そして県が環境省に報告したうえで、専門家に鑑定依頼したところ、7月7日に、そのアリがコカミアリとわかったということです。
県などではその後、現地で新たなコカミアリを確認していないということですが、アリを駆除する餌を置くなど対応を取っているということです。
コカミアリは、ヒアリに比べると毒性が弱いとしていて、今のところ人への被害は報告されていないということです。
岡山県は「似たようなアリが見つかったら触らず、すぐに県などに報告してもらいたい」としています。