開通100年 岡山電気軌道東山線に記念ヘッドマークつき電車

岡山市中心部を走る路面電車が開通して、9日、100年を迎え、記念のヘッドマークをつけた電車の運行が始まりました。

記念電車の運行が始まったのは、JR岡山駅前と岡山市中区の東山を結ぶ岡山電気軌道の東山線で、「開通100周年」と書かれたヘッドマークがつけられています。
この東山線は、「旭東線」の名前で100年前の大正12年7月9日に開通しました。
100年前に、最初の車両が出発したのと同じ時刻の午後0時45分に、岡山駅に向けて出発し、集まった子どもたちや鉄道ファンが写真やビデオを撮っていました。
また、昔ながらの厚紙を使った「硬券」の記念乗車券も、500セット限定で販売されました。
岡山電気軌道は東山線と清輝橋線があり、あわせると4.7キロで、路面電車としては日本一短い営業距離で知られます。
岡山駅前の電車の停留所は、岡山駅と離れていることから、岡山市は、令和7年度の完成を目指して駅前広場に移す工事を始めています。
3歳の息子と訪れた40代の女性は「妊娠中は、毎日、乗って通勤していました。岡山市民の足で大事な存在です。これからも、子どもと一緒に路面電車に乗って出かけたいです」と話していました。
記念のヘッドマークをつけた電車は、今月末まで運行される予定です。