西日本豪雨で決壊 小田川付け替え工事最終段階 倉敷市真備町

西日本豪雨で決壊した倉敷市真備町を流れる小田川と、高梁川の合流点の付け替え工事は、今年度末までの完成を目指して作業が進められています。

5年前の西日本豪雨では、高梁川上流の新見市で400ミリを超える雨が降りました。
下流の倉敷市真備町も水位が上昇し、高梁川に合流する小田川は流れがせき止められ、堤防が決壊するなど大きな被害が出ました。
国土交通省は平成26年から大雨で増水しても堤防の決壊を防ぐため、小田川と高梁川との合流点をおよそ4.6キロ下流にずらす改修工事を、およそ474億円の事業費をかけて進めてきました。
当初の完成目標は令和10年度でしたが、豪雨を受けて5年前倒しされ、今年度末を目指しています。
ことし秋には、いまの合流点付近を堤防で閉めきり、水の流れを切り替える工事を予定していて、現在それに向けた掘削や、新しい堤防の建設が進んでいます。
高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所の濱田靖彦所長は「西日本豪雨では甚大な被害が発生したが、この事業が完成すれば、5年前と同等の雨が降っても流すことができるようになる。今よりも確実に安全になるので、住民お方にはもうしばらく工事にご協力をお願いします」と話していました。