岡大病院 病院負担の検査費用を患者に請求 謝罪し費用を返金

岡山大学病院が、眼科で治療を受けていた複数の患者に対し、本来は病院が負担するべき検査費用を支払わせていたことが、関係者への取材で分かりました。
病院は不適切な請求を患者に謝罪し、検査費用を返金しました。

関係者によりますと、岡山大学病院はことし1月、眼科で治療を受けていた70代の患者に対し、目の中の液体を採取して病原体の有無を調べる検査をしたということです。
この検査は保険が適用されず、大学病院が研究目的で行ったもので、本来費用は全額病院が負担するべきでしたが、3万円あまりの検査費用を全額患者に請求し支払わせました。
患者から指摘を受けた大学病院は、不適切な請求だったことを認め、6月に検査費用を全額返金したということです。
関係者によりますと、岡山大学病院の眼科では、20人以上の患者に対して、研究目的で行った検査の費用を支払わせる不適切な請求を行っていて、返金作業を行ったということです。
岡山大学病院はNHKの取材に対し「詳細を確認中のため、お答えすることはできない」としています。