子育てしやすい街づくりとは 奈義町と大阪大が共同研究

子育てしやすい街づくりとは 奈義町と大阪大が共同研究

合計特殊出生率が全国トップクラスの高さを誇る奈義町が、大阪大学と共同で子育てをテーマにした研究を行うことになりました。

これは、3日、奈義町で、奥正親町長と大阪大学の教授が記者会見を開いて発表しました。
県北部の山あいにある奈義町は移住や子育てへの支援を充実させることなどによって、令和元年の合計特殊出生率が2.95と、全国でもトップクラスの高さを誇っています。
共同研究では、町内の妊婦や2歳までの子どもを育てている母親を対象に定期的にアンケートを行い、周囲の環境や母親自身の性格などが育児にどう影響しているかをデータ化し、大阪の都市部の自治体と比較するということです。
また、町内の妊婦や母親に子育てについての悩みを専門家などに相談するオンラインの座談会に参加してもらい、相談内容をとりまとめてほかの地域でも活用できるようにするということです。
研究は来月(8月)下旬から始まり、今年度中に大阪大学から奈義町に結果が提出されるということです。
大阪大学の遠藤誠之教授は「子育てのしやすい社会を作るために何が大切なのかを奈義町でしっかりと見極めたい」と話していました。
奈義町の奥町長は「金銭面だけではなく、精神的な支えによる地域ぐるみの子育てができているのが奈義町の強みだ。このことを全国の自治体にも伝え、少子化対策に取り組んでいければと思う」と話していました。