岡山県議会一般質問 防災対策や保育士の研修など質問

県議会の6月定例会の一般質問は、23日が3日目で、防災士や保育士の資格を持つ新人議員が質問を行いました。

県議会の一般質問では、自民党の新人で防災士の資格を持つ坂本亮平議員が、県の防災対策について質問しました。
坂本議員は、東京消防庁が災害時の医療救護活動で、民間の救急事業者と協定を結んでいることを挙げ、岡山県としても同様の協定を結ぶべきではないかと県の考えを尋ねました。
これに対して根石憲司危機管理監は、県内では民間の救急事業者の活動が一部の地域に限られていることから、県が協定を結ぶことは考えていないとしつつも「大規模災害時の救急車不足への対応などに有効な手段だ」と述べて、市町村などに、民間救急事業者の活用を促していく考えを示しました。
民主・県民クラブの新人で、保育士の資格を持つ小原なおみ議員は、保育士が賃金アップのために受ける必要がある研修について、業務に追われる中で負担になっていると指摘し、改善を求めました。
これに対して、片山圭子子ども・福祉部長は「アンケートで受講者の要望を把握し、負担にも配慮してできるかぎりの改善に努めたい」と答えました。
小原議員はこのほか、大阪府議会が議員を「先生」と呼ぶのをやめるよう求めていることを紹介し「自分も『先生』と呼ばれることに違和感がある」と述べて、議員と職員が対等な関係性を構築することが大切だとして県の認識を問いました。
これに対して伊原木知事は「県と議会の関係は、お互いに緊張感を持ちながら、県政発展のために協力していく車の両輪の関係だ。議員と職員の関係も同様だと考えている」と述べました。