腸管出血性大腸菌の感染患者増加 県が全域に注意報を発令

腹痛や下痢などの症状を引き起こすO157などの腸管出血性大腸菌に感染した患者が、県内で増加していることから、岡山県は23日、全域に注意報を発令し、手洗いや調理器具の消毒など予防の徹底を呼びかけています。

腸管出血性大腸菌感染症は、O157やO26など大腸菌の一種による感染症で、人には、汚染された水や食べ物が口の中に入ることなどで感染し、腹痛や下痢などの症状を引き起こします。
岡山県は6月に入ってから10人の患者が確認され、基準に達したことから23日、県内全域に注意報を発令しました。
県はホームページなどを通じて、調理前や食事前などに手をよく洗うこと、まな板など調理器具を十分に洗浄・消毒すること、それに加熱する食品は中心部まで火を通すことなどを呼びかけています。
県健康推進課は「これから本格的な夏を迎え、患者の増加が予想される。乳幼児や高齢者など抵抗力が弱い人は一層、注意してほしい」と話しています。