“高校のトイレに無償の生理用品を” 高校生が要望

岡山県内の高校生が、校内のトイレに無償で使うことができる生理用品を置くよう、県の教育委員会などに要望しました。

13日は、県内の高校生3人が県教育委員会を訪れ、担当者に提言書を手渡しました。
提言書では、すべての県立高校のトイレに無償で使うことができる生理用品を置くよう求めています。
経済的な理由で生理用品を購入することが難しい「生理の貧困」が課題になる中、生徒らが独自に調査を行ったところ、保健室に生理用品を置く方法では事情を話す必要があるため利用しづらいと感じる生徒が多かったとしています。
また、クラウドファンディングで取り組みに賛同する人たちから集めた212万円余りを、生理用品を購入する資金に充ててほしいとしています。
県教委の担当者は、「高校生がここまで課題解決に向けて進めてきたのは本当に頑張ったなと思う。各学校の実情を踏まえて今後、何ができるか検討したい」と話していました。
提言を行った岡山後楽館高校の澤田まりあさんは「生理のため、朝、家を出るときにナプキンを持っていかなければならないと考えるだけで、少し気分が落ち込んでしまう。たとえ、持って行くのを忘れたとしても、安心できるようにしたい」と話していました。