井原鉄道3年ぶりに黒字 新型コロナ落ち着き利用者が増える

総社市と広島県福山市を結ぶ第三セクターの井原鉄道は、新型コロナが落ち着くなか、利用者が増えたことから3年ぶりに黒字となりました。

井原鉄道によりますと、昨年度の利用者は93万4700人で、前の年度と比べて7.5%増えました。
運輸収入は2億5100万円と、前の年度に比べて10%増え、経費などを引くと416万円の黒字でした。
井原鉄道が黒字になるのは、令和元年度以来3年ぶりです。
新型コロナが落ち着き、利用者が回復していることが背景にあります。
ただ利用者は、令和元年度の85%程度にとどまっているため、井原鉄道は、貸し切りツアーの誘致強化のほか、駅の命名権の販売など増収対策に引き続き取り組むとしています。
槙尾俊之社長は記者会見で「新型コロナに伴う補助金がなければ赤字だった。一人でも多く利用してもらえるよう沿線地域との連携を深め、持続可能な鉄道をめざして全社一丸で取り組みたい」と述べました。