岡山市の公共交通会議 バスの路線再編や運賃改定を協議へ

岡山市の公共交通のあり方を話し合う会議がおよそ2年ぶりに開かれ、コロナ禍で赤字路線が拡大している市内のバスについて、今後、路線の再編や運賃の改定の協議を進めていくことを確認しました。

岡山市は、市内で運行するバス事業者や鉄道会社・経済界に県や国などと協議会を設けていて、持続可能な公共交通のあり方を議論していますが、5日、コロナ禍での中断をはさんで、おととし2月以来の会議を開きました。
会議で、岡山市内でのバスや鉄道・路面電車などの利用者は、コロナ禍で2割から3割減少していることが報告され、参加した事業者から「乗務員不足が一層進んで厳しい」だとか「このままでは、脱炭素に向けたEV=電気自動車化など、前向きな投資もできない」といった発言がありました。
そして市内のバスは、新型コロナの影響で収支率が悪化し、赤字路線も拡大していることから、ことし7月以降、路線バスについて議論する分科会を開催し、路線再編や運賃改定を含めた協議を進めていくことを確認しました。
会議のあと、岡山市の大森市長は「コロナの影響で経営は厳しくなっている中、市民の足を確保しないといけないというのは、市も事業者も共通の思いだ。一緒になって岡山の公共交通について考えていきたい」と述べました。