県立図書館入館者増加もコロナ禍前に回復せず 取り戻しが課題

昨年度の県立図書館の入館者は、新型コロナによる臨時休館がなかったことから、前の年度より10%以上増えました。
ただ、コロナ禍前の水準には回復していないため、どのように利用者を取り戻すのかが課題です。

岡山市北区の県立図書館の入館者は、昨年度79万9769人で、前の年度・令和3年度に比べておよそ9万3700人、率にして13%余り増えました。
令和3年度は、新型コロナの緊急事態宣言などで60日余りにわたり臨時休館となりましたが、昨年度はこうした臨時休館がなかったことが入館者の増加の背景にあります。
ただコロナ禍前の平成30年度と比べると、8割程度にとどまっています。
また昨年度、個人に貸し出した本の数も122万8769冊と11.5%増加したものの、コロナ禍前の9割程度です。
県立図書館はコロナ禍を機に、インターネット予約や本の郵送のサービスを始めていて、離れた利用者をどう取り戻していくのか課題となっています。