「オムロン」電子部品開発拠点を岡山に集結 報道陣に公開

京都市に本社を置く大手電子機器メーカーの「オムロン」が、電子部品の開発拠点を岡山に集め、6月1日にその現場を報道陣に公開しました。

オムロンは、京都府や滋賀県など全国6か所にあった開発拠点を、去年12月から岡山市中区の事業所に集結させました。
業務の効率化を図り、開発のスピードを上げることがねらいで、高速道路や新幹線が通り、本社やほかの事業所とも行き来しやすい立地の良さなどから、岡山を選んだということです。
事業所には、全国から300人余りの開発者が集まり、内部は固定された席がないフリースペースで、部署を超えて商品開発などについて話し合えるようになっています。
また開発の実験を行うエリアや、品質を確認するエリアなども整備されています。
さらにこの事業所では、1日から新たな取り組みとして、東京のベンチャー企業と共同でEV=電気自動車の充電サービスの普及に向けた実証実験を開始したということです。
オムロンで電子部品事業を担うカンパニーの江崎雅彦社長は「1つの技術や商品だけでは社会課題を解決できない時代になっていている。さまざまな技術などをかけ合わせていくことに挑戦したい」と話していました。