「空飛ぶクルマ」ショールーム 倉敷市の美観地区近くに整備へ

倉敷市の中小企業などで作る団体が、実用化を目指している「空飛ぶクルマ」のショールームを、多くの観光客が訪れる美観地区の近くに整備することになりました。

「空飛ぶクルマ」のショールームを設けるのは、倉敷市の中小企業などで作る一般社団法人「MASC」です。
29日、美観地区に近い予定地で、団体のメンバーや市の関係者などが出席して、工事の安全を祈願しました。
ショールームはガラス張りの2階建てとなる計画で、中国のメーカーから購入し試験飛行を行っている機体を展示するということです。
また飛行中の機体からの眺めを、VR=バーチャル・リアリティーで体験できるコーナーも設ける予定です。
団体では、瀬戸内海の離島で暮らす人の移動手段や、観光タクシーなどとして空飛ぶクルマの実用化を目指していて、美観地区に訪れる人たちをショールームに呼び込み、活動を広くPRしたい考えです。
MASCの桐野宏司名誉理事長は「空飛ぶクルマを多くの人に知ってもらうには最適の場所だ。機体を利用した空の物流や観光事業の発展につなげていきたい」と話していました。