矢掛町の元公民館長が福山で講演 地域ぐるみでの備え呼びかけ

5年前の西日本豪雨で、地域が大きな被害を受けた矢掛町の公民館の元館長が、広島県福山市で講演を行い、地域ぐるみで災害に備えることの大切さを呼びかけました。

福山市神辺町の片山地区で開かれた講演会では、矢掛町の中川公民館の元館長、高月憲二郎さんが地域住民およそ60人を前に講演しました。
矢掛町の中川地区は、5年前の西日本豪雨で大きな浸水被害を受けていて、高月さんは豪雨のあと、地域ぐるみで災害に備えようと始めた防災教室や、避難訓練などの取り組みを紹介しました。
そして自分の命は自分で守る『自助』と、地域の人と協力しあう『共助』ができるように、災害を想定した避難訓練を定期的に行ってほしいと呼びかけました。
高月さんは「西日本豪雨を忘れないでほしい。災害はこれからも起こりうると考えて、訓練を行っていけば地域の結びつきも強くなる」と話していました。
西日本豪雨では、講演会を開いた片山地区でも浸水被害を受けていて、自治会の石塚保範会長は「豪雨から5年がたち、住民の意識が薄れているので防災への取り組みを盛り上げたいと開いた。今後も訓練などを行い、防災への意識を保ちたい」と話していました。