木喰上人手がけた「木喰仏」県内で初めて赤磐市で見つかる

江戸時代に仏像を彫りながら全国を旅したとされる木喰上人が手がけた「木喰仏」が、岡山県内で初めて見つかり、赤磐市の資料館で報道陣に公開されました。

赤磐市の山陽郷土資料館で公開されたのは、江戸時代の僧・木喰上人が手がけた高さおよそ70センチの木製の仏像です。
この仏像はことし3月、資料館の学芸員が赤磐市和田にある地元の人たちが管理してる御堂を調べたところ、厨子の中に安置されているのが見つかりました。
ほほえみをたたえた顔の造形や、墨で書かれた銘文などから、木喰上人が手がけた木喰仏だと分かったということです。
木喰上人は、江戸時代に今の山梨県に生まれ、仏像を彫りながら全国を旅したとされ、岡山にも立ち寄ったことが知られていますが、木喰仏が見つかったのは岡山県内ではこれが初めてです。
資料館の田中愛弓学芸員は「とても驚きました。状態も良く、木喰上人の足跡を調べるうえで貴重な資料になると思う」と話していました。
この木喰仏は24日から5月31日まで、山陽郷土資料館で一般に公開されます。