倉敷成人病センター 最新の手術支援ロボット導入

倉敷市の病院に最新の手術支援ロボットが導入され、15日に初めて手術が行われました。

倉敷市白楽町の倉敷成人病センターは、アメリカの企業が開発した手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデルを、西日本の医療機関では初めて導入しました。
15日、このロボットを使って、子宮腺筋症という子宮がはれて強い痛みが伴う病気で、30代の女性の患部を摘出する手術が行われました。
離れた場所にいる医師がモニターで、3Dの映像を確認しながら両手両足を使って、ロボットのアームに取り付けられたカメラや3本のかんしを動かし、手術は2時間ほどで終了しました。
以前の機種はアームが4本で、患者の体に4つか5つの穴を開けなければならなかったのに対し、最新型はアームが1本で、穴も多くの場合で1か所で済むため、患者の負担を軽減できるということです。
執刀した倉敷成人病センター婦人科の安藤正明主任部長は「一円玉、1個半程度の大きさの傷で手術ができるので術後の痛みも少ないことが期待でき、患者へのメリットが大きい。操作の難易度が高いが、習熟して幅広い症例で使用したい」と話していました。