備前・日生港と小豆島結ぶフェリー 12月から運航休止へ

備前市の日生港と、香川県小豆島の大部港を結ぶフェリーの運航が、ことし12月から休止することになりました。
新型コロナの影響で、利用者が大きく減少するなど、今後も回復が見込めないためだとしています。

両備グループの瀬戸内観光汽船は15日、備前市の日生港と小豆島の大部港を結ぶフェリーについて、ことし12月1日から運航を休止すると中国運輸局に届け出ました。
この航路は日生港と小豆島の大部港の間をおよそ1時間で結び、1日4往復運航されてきました。
しかし過疎化や高齢化などを背景に、利用者や物流量が減少する中、新型コロナの影響でそれ以前と比べて利用者数や運賃収入がほぼ半減し、燃料費も高騰したことで、経営状況が急激に悪化したということです。
会社によりますと、自治体にフェリーなどを保有してもらい運営の委託を受けるいわゆる「公設民営」への転換を模索しましたが、転換がかなわず、今後もコロナ以前の水準まで需要の回復が見込めないとして、運航を休止することを決めたとしています。
両備グループでは、新岡山港と小豆島の土庄港を結ぶ航路については、運航を続けるとしています。