4月も値上げ・値上げ・値上げ

4月1日から新年度がスタートしますが、それにあわせて、乳製品や新幹線の特急料金など、さまざまなものが値上げされます。
一方で、節約のためあるものの売り上げが伸びています。

物価の上昇について、市民からは家計への影響を懸念する声が聞かれました。
3歳の長男を育てる岡山市の30代の女性は「牛乳や卵などの値段が上がっていて、子育て世帯には厳しい。おむつなどの必需品を減税してもらえると助かる」と話していました。
玉野市の70代の女性は「日常で使うものを買っただけで、会計の際に『高いな』と感じる。いつの間にか値上げしていると実感している」と話していました。
1人暮らしをする岡山市の20代の女性は「給料が上がっていないので、値上げの状況はきつい。特に電気代やガス代が一時、倍近くになったので、こまめに電気を消すなどして、節約につなげている」と話していました。
倉敷市の60代の男性は「休日などに家族4人分の食事を作ることが多いが、食材が高くなっていると感じるので、安いスーパーに買いに行くことにしている」と話していました。

【ヨーグルトやプリンなどを値上げ】
岡山市の「オハヨー乳業」は、4月からヨーグルトやプリンなどを値上げすることを決めました。
原料の卵や乳製品の価格が上昇していることが要因です。
値上げされるのは、ヨーグルトやプリンなどあわせて16の製品で、4月1日の出荷分から5円から20円程度値上げされます。
このうちのむヨーグルトは150円から155円と5円の値上げ、焼きプリンは1個あたり135円から145円と、10円の値上げとなっています。
これは、原料となる卵や乳製品、砂糖などの価格がいずれも上昇しているためだとしています。
オハヨー乳業では「コストの増加を吸収すべくさまざまな対策を講じているが、自助努力のみで解決を図るのが困難な状況となっている。今後も安全・安心でおいしく高品質な商品を届けて参りたいので、理解を賜りたい」としています。

【山陽新幹線の指定席料金が値上げ】
JR西日本は、4月1日から山陽新幹線の指定席料金が値上げされるほか、新幹線と特急列車を乗り継ぐ際に料金が半額になる「乗継割引」が廃止されます。
4月1日から値上げされるのは、新大阪から博多を結ぶ山陽新幹線の「のぞみ」と「みずほ」の指定席の特急料金です。
このうち岡山から新大阪と広島の間は、現在の3270円から3380円へと110円値上げし、そのほかの区間も距離に応じて110円から420円値上げされます。
また岡山から新下関の間で、新幹線と特急列車を乗り継ぐ際に特急料金が半額になる「乗継割引」が廃止されます。
また山陽新幹線や在来線特急の指定席料金は、混雑が予想される大型連休や年末年始などの期間に「最繁忙期」が設定され、通常期と比べ400円高くなります。
さらにことし5月20日からは、岡山と四国を結ぶ瀬戸大橋線で、岡山と香川県の宇多津や丸亀の間などで特急列車の自由席料金が200円上がって760円となります。

【卵値上げ】
安定した価格で「物価の優等生」とも言われてきたのが卵ですが、鳥インフルエンザの感染が広がった影響などから値上がりしています。
岡山市北区の「岡ビル市場」にある老舗の卵専門店では、現在Mサイズ10個入りを320円で販売しています。
去年の同じ時期と比べると、およそ100円の値上がりとなっています。
店によりますと、去年9月ごろから卵の仕入れ価格が上がりはじめ、ことしに入ってからは毎週のように仕入れ価格が上昇しているということです。
3月の仕入れ価格は、Mサイズ1キロあたり340円ほどで、去年の同じ時期の200円程度と比べると70%も上昇しています。
鳥インフルエンザの感染拡大でニワトリの処分が相次ぎ、卵の供給量が減少した影響が大きいということです。
またロシアによるウクライナ侵攻により飼料の価格が上昇しているほか、電気代の上昇もあり、卵の生産コストが上がっていることも影響しているということです。
「たまごのハラダ」の原田久美子さんは「卵の単価が高いので、売り上げはそこまで変わらないが、仕入れ値は上がっているので利益としては少ない。しばらくは辛抱の時期だ」と話していました。

【岡山市消費者物価指数前年比3.3%上がる】
家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる岡山市の消費者物価指数は、2月、生鮮食品を除いた指数で、前の年の同じ月を3.3%上回りました。
総務省によりますと、2月の岡山市の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数で2020年を100として103.3となり、去年2月と比べて3.3%上昇しました。
前の年の同じ月を上回ったのは12か月連続ですが、1月の4.2%と比べると上昇の幅は0.9ポイント低くなりました。
これは、政府による負担軽減策により、電気代などエネルギー価格の上昇が抑えられたことが主な要因です。
一方食料品では、食用油やしょうゆなどの「油脂・調味料」が去年2月と比べて10.7%、牛乳や卵・バターなどの「乳卵類」が10.2%それぞれ上昇しています。
総務省は「食料品の値上げは3月や4月にも値上げが予定されていて、食料品の上昇幅は今後も高い水準が続くことが見込まれる」としています。

【節約で弁当箱の売り上げ伸びる】
食品やエネルギー価格が値上がりする中、節約につなげようと弁当箱の売り上げが伸びています。
岡山市北区の大型の雑貨店では、弁当箱の3月の売り上げが、去年の同じ時期と比べておよそ1.5倍に増えています。
例年この時期は、新生活のスタートに備えて弁当箱の売り上げが伸びるということですが、店ではことしは物価上昇を受けて、節約のために昼食などを弁当に切り替える動きが出ていると分析しています。
なかでも、内側に汚れがつきにくい特殊な加工を施した弁当箱が、洗い物の手間を減らせるとしてとくに人気を集めているということです。
そのほか、汁物などの温度を保てるスープジャーや、どんぶりのような形をした弁当箱なども人気だということです。
弁当箱を購入しようと訪れた50代の女性は「今までは昼食は外で買って食べていたが、物価が上がっているので、作り置きなどでお弁当を作るようにしている。食品の値段が上がっているので、肉をちくわに変えるなど、メニューの工夫をしている」と話していました。
ハンズ岡山店の中野匡さんは「節約しやすい部分を切り詰めようと、弁当箱を買う男性も増えている印象がある。あわせて今後、水筒の売り上げも伸びていくことを期待している」と話していました。

【当面値上げのトレンドは続く】
食品の値上がりについて、帝国データバンク岡山支店の内野順徳支店長は「4月以降も、乳製品の値上げや輸入小麦の価格改定が行われるため、パンなどの値上がりにつながる可能性があり、当面値上げのトレンドは続くとみられる」と指摘しています。
その上で「今後の生活では『集める』『試す』『守る』の3つのポイントがあると思う。まずは情報をしっかり集め、節約などにつなげること。また慣れているものだけでなく、新しいものを積極的に試すことで、いまのライフスタイルに合った商品を見つけてほしい。一方、好きな店などにきちんと足を運ぶことで、物価高などで苦しむ店を守ることにもつながる。メリハリをつけた消費行動が大切だ」と話していました。