人形劇で交通事故の悲惨さ伝える 大学生らの団体が準備
車にはねられて亡くなった岡山市の中学生のことを人形劇にして、交通事故の悲惨さを伝えようと、県内の大学生らでつくる団体が準備を進めています。
人形劇の制作を進めるのは、犯罪被害者を支援する県内の大学生らのボランティアグループ「あした彩」で7日、岡山市北区の県警察本部で録音したナレーションやせりふにあわせて、人形を動かす練習を初めて行いました。
劇は、11年前の交通事故で、当時中学生だった娘のあゆみさんを失った、岡山市の秋田明美さんの話がもとになっています。
あゆみさんは、塾の帰りに横断歩道を自転車で渡っていたところ車にはねられ、意識が戻らないまま40日後に亡くなり、秋田さんは、交通事故をなくそうと講演活動を続けています。
メンバーは秋田さんの話を聞き、台本や紙人形を完成させたということで、場面に合わせてどの表情の人形を使うかなど意見を交わし、音と合わせながら人形を出すタイミングを話し合っていました。
参加するノートルダム清心女子大学の大学院生・黒田栞古さん(23)は「こうした事故があったことを多くの人に知ってもらい、ヘルメットをつけるとか、信号を守るとか、交通安全を意識するよう自分の生活を振り返ってほしい」と話していました。
今後も練習を続けて準備が整い次第、県内の小学校などで披露する予定にしています。