岡山市 復旧工事の不適切発注で職員5人懲戒処分
西日本豪雨で被災した道路の復旧工事をめぐり、不適切な発注によって追加の工事と長期の通行止めを招いたとして、岡山市は職員5人を減給などの懲戒処分としました。
岡山市によりますと、5年前の西日本豪雨で被災した岡山市北区を通る県道の復旧工事について、工事完了後に会計検査院から「コンクリートの擁壁の設計が不適切」との指摘を受けました。
市が調査した結果、設計が不適切だったことがわかり、追加で補強工事などを行ったため、およそ500メートルの区間が1年2か月にわたって通行止めとなりました。
設計の際、業者が行った構造計算に誤りがあったほか、職員の精査が不十分なまま工事を発注したことが原因だったということです。
これを受けて岡山市は、工事を発注した職員やその上司あわせて5人について、10%の減給や戒告の懲戒処分としました。
岡山市北区の小笠原重夫区長代理は「市民の皆様に多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。今後、設計内容のチェックリストを作成することや、技術やコンプライアンスの研修を実施するなど再発防止に努めたい」と述べました。