池田組関連施設に車で突っ込んだ暴力団員に実刑判決 岡山地裁
去年5月、対立する暴力団・池田組の岡山市内の関連施設に、車で突っ込んで壁を壊した罪などに問われている山口組系の暴力団員に対して、岡山地方裁判所は、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
山口組系の暴力団員・宮尾理之被告(52)は、去年5月、対立する池田組の岡山市北区の関連施設に軽自動車で突っ込んで壁を壊したほか、金属バットで窓ガラス2枚をたたき割ったとして、建造物損壊の罪などに問われていました。
この事件のあと、岡山市内では2つの暴力団の間で対立抗争が相次ぎ、去年いずれも特定抗争指定暴力団に指定され、警察の取締りが強化されています。
30日の判決で、岡山地方裁判所の吉田真紀裁判官は「あらかじめ下見をした上で、破壊力を増すために、車にブロックを積み込んでいて計画性が認められる。歓楽街で、勢いよく車を後退させてぶつけていて、危険で粗暴であり、近隣住民に不安を与えた」などと指摘しました。
ただ自首したことなどを考慮し、懲役3年6か月の求刑に対して、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。