「フレイル」判定にAIアバター活用 健康チェックの実証実験
高齢者が介護を必要とする手前の「フレイル」と呼ばれる状態になるのを防ごうと、岡山市は東京のベンチャー企業が開発した、対話型のAIアバターを活用した健康チェックの実証実験を始めました。
27日、岡山市役所には、AIアバターを搭載したタブレット端末3台が設置されました。
訪れたお年寄りが端末を操作すると、画面に女性のAIアバターが現れ「階段を手すりなどを使わずに上れますか?」などと、音声で質問を投げかけます。
これに対して、お年寄りが「はい」や「いいえ」と声に出して答えていくと、介護が必要となる手前の「フレイル」の状態かどうかをAIが判定する仕組みです。
従来このチェックや判定は、職員が聞き取って書類に記入する形で行われてきましたが、AIアバターを使うことで、職員の負担軽減などにつながるということです。
健康チェックを行った70代の女性は「タブレットで質問に答えるのが楽しかったです。フレイルのことを知らなかったので、これからは毎日歩くなど、健康に気をつけたい」と話していました。
岡山市地域包括ケア推進課の亀川桂司さんは「楽しみながら受けられるので、より多くの人にチェックを受けてほしい」と話していました。
この実証実験は2月末まで、市内の薬局など7か所で実施されたあと、本格的に導入するかどうか検討されることになります。